WebライターのChatGPT活用術を公開!業務を効率化するコツを解説
記事執筆に時間がかかりすぎてしまう…。
もっとWebライターの業務を効率的に進めたいな
このような悩みを持っているWebライターは、多いのではないでしょうか。
Webライター業務を効率化させるためには、生成AIのChatGPTがおすすめです。この記事では、ChatGPTの活用方法や業務を効率化するコツを解説します。
限りある時間で収入アップをしたい初心者Webライターは必見です。
※本記事の解説では、無料版のChatGPT3.5を使用しています
Contents
ChatGPTでWebライターは不要になると言われる3つの理由
ChatGPTでWebライターは不要になると言われています。その理由として、以下の3つが考えられます。
・構成作成ができる
・記事執筆ができる
・校正もできる
特に記事執筆ができるので、執筆を担当するWebライターが不要になると考えられています。
構成作成ができる
ChatGPTにペルソナや検索意図を与えて構成作成を指示すると、記事構成を作成してくれます。
人が一から構成案を作ろうとすると、ペルソナ設定してから検索意図を深掘りし、さらに検索上位記事を比較して…といくつも工程が必要です。実際、私は構成作成に2時間以上は費やしています。
しかし、ChatGPTであれば数十秒で構成作成が可能です。加えて、作成された構成は検索上位記事を網羅して作られているためクオリティも低くありません。
ChatGPTが作った構成をそのまま使用したことはありませんが、参考にするだけで大幅な時間短縮になっています。
記事執筆ができる
ChatGPTは、記事執筆もできます。
ChatGPTが作成した構成案をもとに記事執筆を依頼することも、自分でリサーチした内容をもとにした文章作成も可能です。個人的には、ChatGPTが作成した構成案から執筆してもらうと信頼性に乏しい部分が多いと感じるため、自分でリサーチした内容をもとに文章を作成してもらっています。
自分だと表現の方法が偏ってしまいますが、ChatGPTに執筆してもらうと幅広い表現方法を知れるため重宝しています。
校正もできる
ChatGPTは、構成や記事の校正もしてくれます。
Webライターを始めたばかりの頃は、冗長表現や文末の重複が多くありました。今では避けるべきだと理解しているため減りましたが、恥ずかしいことにいまだに指摘されることがあります。
ChatGPTに校正を依頼すれば、冗長表現や文末の重複だけでなく、表現が適切かどうかも指摘して修正文を提案してくれるため、とても助かっています。
ChatGPTを使う際はプロンプトが大切
ChatGPTを使ってクオリティの高い記事を作るには、プロンプトが大切です。ここでは、プロンプトのコツを解説します。
プロンプトはChatGPTへの指示
ChatGPTに対する指示をプロンプトといい、質問文や命令文などあらゆる指示が含まれます。
適切なプロンプトを入力すると、ChatGPTは質の高い構成や記事を作成してくれます。ただし、あいまいな指示だと期待する回答は返ってこないでしょう。
ChatGPTから適切な回答を得るためには、プロンプトが重要となります。
正しい回答を得るためのプロンプトのコツ
ChatGPTから正しい回答を得るためのプロンプトのコツを3つ紹介します。
・役割を決める
・具体的に指示する
・出力形式を決める
特に、役割を決めないとどのような情報を集めるか、どのような目的なのかが不鮮明で求める結果に至りません。
役割を決める
正しい回答を得るためには、ChatGPTに役割を与えてあげましょう。役割を与えると、精度の高い回答が得られます。
WebライターとしてSEO記事の執筆をしてほしいときは、「あなたはプロのSEOライターです」と指示しましょう。そうすると、SEOを意識した記事を書いてくれます。
校正をする場合は、「あなたはプロの編集者です」と指示すると専門的なアドバイスがもらえます。
具体的に指示する
ChatGPTには、具体的に指示しましょう。
例えば、Webライターの仕事内容を知りたいとします。その際に、「Webライターについて教えてください」と曖昧な指示をすると回答はしてくれますが、仕事内容ではなくメリットやデメリット、収入など本来の目的とは異なる回答をされる可能性があります。
適切な情報を得るために「Webライターの仕事内容について教えてください」と具体的に指示しましょう。もし、文字数が決まっている場合は、「Webライターの仕事内容について日本語を使って300文字以内でまとめてください。」と指示すると、より精度の高い回答が得られます。
出力形式を決める
プロンプトでは、以下のように出力形式を決めることも重要です。
・箇条書き
・表
・CSV
・HTMLなど
上記のような出力形式を活用すると、文章がズラズラ連なるよりも分かりやすくなります。
出力形式を指定する際は、「Webライターの仕事内容を箇条書きでまとめてください」や「Webライターのメリットデメリットを表にまとめてください」と指示してみましょう。
WebライターがChatGPTを使ってみた
実際に、ChatGPTを使用して、Webライター業務である下記業務を実施してみました。
・キーワード・タイトル作成
・ペルソナ設計
・構成作成
・記事執筆
・校正
それぞれどのような回答が得られたのか、解説します。
キーワード・タイトル作成
まず、ChatGPTにキーワードを提案してもらいます。キーワード選定のプロンプトと回答は以下のとおりです。
指示通り、箇条書きで10個のキーワードを提案してくれました。次に、「Webライター スキルアップ」を使って、記事タイトルを作成してもらいましょう。
どれもそのまま使えそうな魅力的なタイトルを作成してくれました。タイトル案を考える際は、ChatGPTの案を参考にすると時間短縮につながります。
ペルソナ設計
ChatGPTに「Webライター スキルアップ」で検索するユーザーのペルソナを考えてもらいました。
ChatGPTは、以下のような回答をしてくれました。
現実に存在しそうなリアリティのあるペルソナを考えてくれました。男性verも考えてほしい場合は、「男性でも考えてください」と指示すると、男性のペルソナを考えてくれます。
構成作成
キーワード「Webライター スキルアップ」で、検索上位に表示される記事の構成作成を指示しました。
ChatGPTが作ってくれた構成を公開します。
スキルアップの重要性や方法など、ユーザーが知りたいと思う情報が組み込まれています。また、読者のモチベーションアップのために成功事例が入っている点も好印象です。
ChatGPTの構成案をもとに、検索上位記事もリサーチして構成を完成させるようにしましょう。
記事執筆
構成が完成したら記事を書いてもらいましょう。
一度にまとめて執筆してもらうと途中で途切れてしまったり適切な内容にならなかったりするため、構成を区切って指示するのがポイントです。
冗長表現が見られるため、修正が必要です。また、過去記事の文体などをサンプルとして追加したほうが、自分の求める文章に近づくのでおすすめです。
校正
執筆した記事を校正してもらいましょう。
校正前は、「また」が連続していたり、「~ます」が3回以上続いていたりして読みにくい文章となっています。しかし、校正後は接続詞や語尾の連続使用が解消され、読みやすくなりました。
まだ冗長表現はありますが、数十秒でここまで修正してくれるため、校正作業の効率化につながるでしょう。
WebライターがChatGPTを使う際の注意点
ChatGPTは記事執筆に役立ちますが、使用する際は以下4点に注意しましょう。
・ファクトチェックが必要
・不自然な日本語が多い
・最新のデータにアクセスできない
・途中で文章が途切れる
特にChatGPTの情報は間違っていることも珍しくないので、ファクトチェックが欠かせません。
ファクトチェックが必要
ChatGPTを使う際は、ファクトチェックが必要です。
ファクトチェックとは、本文の真実性や正確性を検証することです。
ChatGPTは、インターネット上の情報をもとに文章を生成します。しかし、インターネット上の情報は全て正しいわけではなく、古くなった情報や嘘の情報が含まれています。
そのため、ChatGPTが生成した内容が必ずしも正しいとは限りません。
正しい情報を発信するためには、一次情報や公的機関を用いたファストチェックが重要です。特に、YMYL(金融・医療・法律・時事など)はGoogleの基準が厳しい分野なので、ファストチェックが重視されます。
ChatGPTが生成する内容が正しいかどうか、必ず確認するようにしましょう。
不自然な日本語が多い
ChatGPTが生成した文章は、不自然な日本語が多いためそのまま使うには注意が必要です。生成された文章には誤字や文脈のずれ、文末の重複などが含まれる可能性があるためです。
そのため、自分で加筆・修正をする必要があります。誤字脱字はもちろん、言い回しや感情表現などに不自然な点はないか確認しましょう。
不自然な日本語が多いと、読者は文章を読みにくいと感じて離脱につながります。最後まで読んでもらえるような質の高い記事にするために、生成された文章の確認と修正は必ず行いましょう。
最新のデータにアクセスできない
ChatGPTは、データの学習期間があるため、最新のデータにアクセスできません。また、無料版のGPT3.5と有料版のGPT4.0で、学習期間が異なります。
それぞれの学習データの期間は、以下のとおりです(2024年3月現在)。
バージョン | 最新情報 |
GPT3.5(無料版) | 2021年9月まで |
GPT4.0(有料版) | 2023年4月まで |
有料版でも2023年4月までの情報しか学習していないため、2024年の最新情報をもとに生成することはできません。そのため、生成された内容が正しいのか確かめる必要があります。
途中で文章が途切れる
ChatGPTは、回答する文章が長すぎると途中で途切れてしまう場合があります。回答が途中で止まってしまった場合は、「続きを執筆してください」と指示すると回答を継続してくれます。
途中で途切れさせたくない場合は、文字数を指定するのも1つの方法です。
また、プロンプトが長すぎて処理仕切れず、途中で止まってしまうケースもあります。そのような場合は、まとめて指示せず区切って指示するようにしましょう。
WebライターがChatGPTを使って変わったこと
私がChatGPTを使って変わったなと感じたことを、2つ紹介します。
・記事の執筆時間が短くなった
・言い回しのレパートリーが増えた
記事の執筆時間が短くなった
ChatGPTを使用したことで、記事の執筆時間が短くなりました。
今までは4,000文字の記事を執筆するために、8時間以上かかっていました。しかし、ChatGPTにリサーチや執筆を手伝ってもらったおかげで4〜5時間程度で書けるようになりました。
1つの記事にかかる時間が短縮されたおかげで、受注数増加や勉強時間の確保につながっています。今ではChatGPTは、記事執筆に欠かせない重要なパートナーです。
言い回しのレパートリーが増えた
ChatGPTは記事執筆における表現力アップに役立っています。これまでは同じような言い回しを繰り返していましたが、ChatGPTを活用することで表現のレパートリーが広がりました。
記事執筆の際、適切な言い換えを見つけるのに時間がかかっていましたが、ChatGPTは数十秒で複数の表現を提案してくれます。自分では思いつかなかった表現を提案してくれ、新たな発見があります。
ChatGPTの活用により、記事内の表現の重複を避けられるようになり、結果として読みやすい記事を執筆できるようになりました。
まとめ:WebライターとChatGPTはいいビジネスパートナー
ChatGPTを活用することで、構成作成や記事執筆などライター業務の効率化につながります。
しかし、うまく活用できないと質の低い記事になりかねません。ChatGPTを使ってクオリティの高い記事を作成するためには、プロンプトのコツや文章力を身に付ける必要があります。
ChatGPTを活用して業務効率化を図りながら、Webライターとして成長していきましょう。