映画ライターとは?仕事内容や働き方、案件獲得方法を解説!
映画ライターと聞くと、「最新の映画を見られる」「好きな映画を仕事にできる」イメージから、趣味の延長で仕事ができるのなら副業でやってみたい、と思う方も多いと思います。
この記事では、そんな映画ライターの仕事内容や案件取得方法について解説します。
映画ライターとしてお仕事をしてみたいと思っている方、映画ライターの現状は?と気になる方はぜひ参考にしてください。
Contents
映画ライターの仕事内容
映画ライターの仕事は、さまざまなメディア(Webページ、新聞や雑誌などの紙媒体)で読者に映画と関連情報を魅力的に伝えるのが仕事です。
映画ライターのお仕事は主に以下の3つです。
・最新映画の監督・出演者へのインタビュー記事を書く
・最新映画を紹介する
・過去作品を紹介する
記事の執筆だけでなく、映画監督や出演者へのインタビューをすることが特徴です。
最新映画の監督・出演者へのインタビュー記事を書く
最新映画のプロモーションに参加し、インタビュー記事を書きます。取材・インタビュー記事を書く場合、以下の流れが一般的です。
①来日スケジュール・プレミアスケジュール・最新映画のプロモーションを確認する
②編集者に提案と確認する
③取材のセッティングする
④事前に質問を用意し、映画や出演者の情報収集する
⑤取材・インタビューに行く
⑥執筆し納品する
最新映画のプロモーション情報は、映画ライターが個人的にリサーチするものではなく、編集者との調整が必要です。編集者の意向も確認するポイントです。
最新映画を紹介する
最新映画の紹介は、記事にできるかを試写会の後に編集者と相談して決めます。新作映画を紹介する場合、以下の流れが一般的です。
①映画会社から試写状が届く
②スケジュールを確認し、試写に参加する
③媒体の編集者と相談の上、執筆するかどうかを判断する
④締め切りまでに執筆・納品する
どのような切り口で映画を紹介するか、編集者にどう提案するかが記事執筆に繋がるポイントです。記事が掲載される媒体の読者に合わせた映画選びも意識しましょう。
過去作品を紹介する
最新映画や出演俳優に合わせて、過去作品や関連映画を紹介します。過去作品の紹介は、映画ライターとしての幅の広さを問われます。
最新映画を追いかけるだけではなく、過去の映画情報や俳優の経歴などを積極的にリサーチしておくことをおすすめします。
映画ライターの働き方
映画ライターは、映画の試写から記事の執筆、インタビューも行います。「楽しそう!」と興味を持つポイントが多い反面、どのように働いているのかは気になるでしょう。
実際の映画ライターの働き方は主に3つです。
・出版社で契約社員または正社員として働く
・フリーランスで働く
・副業で始める
映画ライターは、自分にあった働き方を選べるのが大きなメリットです。
また、今はSNSやブログで自由に発信できるので、自分の好きな映画や好きなジャンルを紹介できます。
noteに映画のレビューを書いていくこともおすすめです。どの働き方でも発信できる方法なので、映画ライターの一歩目として気軽に試してみましょう。
映画ライターになるためには?
映画ライターになるためには、以下のような行動が必要です。
・必要なスキルを身に付ける
・ブログやSNSで発信する
・出版社に就職し編集者を経験する
映画ライターとして作品を紹介する場合、読者が興味を持ってくれる内容にしたいですよね!読者から反応があれば、ライターとしてのやる気も高まります。
あなたの記事で、たくさんの方が映画を好きになってくれると思うと執筆が楽しくなるでしょう。
必要なスキルを身に付ける
映画ライターに必要とされるスキルは文章を書くことだけではありません。
・ライティングスキル
・企画・営業スキル
・取材スキル
この3つのスキルは、紹介した映画に読者が興味を持ってくれるか、企画・記事として取り上げてもらえるか、インタビューでおもしろい話を聞き出せるか、という面で記事制作に直結しています。
ライティングスキルは、読者に興味を持ってもらえる記事にするために必須です。
基本的な国語力、記事としておもしろいと思ってもらえる構成、記事を掲載する媒体の読者に合わせた文体など、一般的な文章とは違うライティングスキルが必要です。
企画・営業スキルは、自分が書きたい記事を媒体に載せてもらえるかどうか、実際に取材に行かせてもらえるか、記事制作の土台を作るスキルです。
自分のSNS投稿でも、「映画の紹介」ではなく、「企画としておもしろいか」という視点で執筆するといいでしょう。
取材スキルには、インタビュー力と事前リサーチ力が含まれます。
よい企画を立てて取材に行っても、質問内容や対面でのコミュニケーションがうまくいかなければ、よい記事に繋げることが難しいためです。
コミュニケーション力を高めて、取材の対象者と読者の両方が楽しめる記事を作れる映画ライターになりたいですね!
ブログやSNSで発信する
雑誌などの紙媒体が減る中、ブログでの発信は映画ライターとして、気軽に記事を書き始められるのでおすすめです。
オウンドメディアは、自分の好きな映画やジャンル、独自の視点を取り入れやすいメリットもあります。
SNSのフォロワーからの反応を確認すれば、自分のライティングスキルや企画スキルを高められます。楽しみながらスキルを高めたい方にはブログで発信してみましょう。
出版社に就職し編集者を経験する
編集者から映画ライターになる方もいます。フリーランスとして活躍する場合でも、自分の記事を掲載してもらうためには編集者の協力が必要です。
編集者を経験すると、企画→取材→執筆→記事掲載の一連の流れを知り、業界関係者との繋がりができます。
映画ライターにはコミュニケーション力も必要ですが、関係者との繋がりがあると独立後に案件獲得の面で有利です。映画ライターとして働く際には、出版社への就職も検討してみてください。
映画ライターの案件獲得方法5選
映画ライターの主な案件取得方法は以下のとおりです。
①クラウドソーシングサイトから応募する
②求人サイトで探す
③映画関連のWebメディアから応募する
④ブログやSNSから受注する
⑤知人から紹介をもらう
映画ライターとして案件を獲得する際は、①~③の方法が一般的です。
①クラウドソーシングサイトから応募する
フリーランスとしての映画ライターの案件は、クラウドソーシングサイトに掲載されています。
・クラウドワークス
・ランサーズ
・ママワークス
上記のクラウドソーシングサイトでは、映画に関するオウンドメディアを持つクライアントからの依頼に応募できます。
記事作成のマニュアルを持つクライアントも多いので、映画ライターとして初めて執筆する方にもおすすめです。応募の際、ご自身の得意分野や好きな映画のジャンルなどを伝えるとよいでしょう。
②求人サイトで探す
「Webライター 映画」や「映画ライター」で検索するとIndeedや求人ボックスなど、複数の求人サイトが表示されます。
求人サイトで紹介されている募集内容は以下のようなものがあります。
・ライター
・編集者
・校正者
オウンドメディアを持つ企業と直接雇用や業務委託として契約できると、映画ライターの経験を積めます。
また、ライターに限らずに、編集者の記事制作に対する考え方や流れを知ることも重要です。
私のライターとして初めての仕事は、求人サイトで見つけた「時給制契約社員」の案件でした。その案件が、今のお仕事の基礎になっています!
③映画関連のオウンドメディアから応募する
クラウドソーシングサイトや求人サイトを通さず、映画関連のオウンドメディアが独自にライターを募集しているケースもあります。
募集している様子がない、または募集終了と出ていても、直接問い合わせをすると契約に繋がる可能性があります。
クライアント側のタイミングを見計らうのは難しいので、積極的にメール等で問い合わせてみましょう。
④ブログやSNSから受注する
ブログやSNSで「映画ライター」として発信を続けていくと、コメントやDMからお仕事につながるケースもあります。
映画が好きで独自の目線を持っている映画ライターの記事は、読者に共感を与えやすくなります。
また、俳優の過去の経歴や関連作品とのつながりを解説すると、多角的な目線で記事が書けるライターとして評価されるでしょう。
映画だけでなく、幅広い視野で興味を持っていくことが大切です。映画レビューが簡単に投稿できる時代なので、一般の方が書いたレビューとは違う、映画ライターならではの記事を意識しましょう。
⑤知人からの紹介
映画ライターとして発信し続けると、映画に関わる人との交流が広がります。
映画ライターを始めたばかりで自信がないと感じていても、知人からの紹介があるかもしれないと意識しておきましょう。
映画ライターで活躍している方
映画ライターとして活躍している人を紹介します。
・よしひろまさみちさん
・SYOさん
・ヒナタカさん
・赤山恭子さん
実績豊富な映画ライターをピックアップしたので、それぞれ活動内容を紹介します。
よしひろまさみちさん
よしひろまさみちさんは、人気ファッション誌「sweet」や「otona MUSE」などの編集・執筆を手がける多才なライターです。
活躍の場は紙面だけにとどまらず、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ‼」では、月1回のレギュラーコーナーで鋭い映画解説を披露し、視聴者を魅了しています。
映画については「好きではあるが、1番ではない」と率直に語るなど、独特な視点が持ち味です。
多彩なメディアへの出演や文章力で知名度を上げ、今や「映画ライター」と聞いて真っ先に思い浮かぶ存在の1人となっています。
SYOさん
SYOさんは大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクションや映画WEBメディアで経験を積んできました。
独自の視点は、単に映画だけにとどまらず、アニメ、漫画、ドラマなど幅広いエンターテインメント分野で発揮しています。
新作から名作まで、話題作からカルト的人気を誇る作品まで、新たな魅力を伝えてくれます。
洞察力豊かな視点で読者に作品を楽しむ新しい方法を提示し、魅力を再発見させてくれるのがSYOさんです。
ヒナタカさん
多彩なWEB媒体で活躍するヒナタカさん。
「All About ニュース」「ねとらぼ」「CINEMAS+」「女子SPA!」など、幅広い読者層を持つプラットフォームで、読者を魅了し続けています。
アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」を自身のオールタイムベスト作品として熱烈に推す姿勢からは、作品への深い愛情を感じます。
独特の視点と読者の心に直接語りかけるような文章は、作品への新たな扉を開くと同時に、個性そのものへの興味も掻き立てるライターです。
赤山恭子さん
赤山恭子さんは、エンタメ雑誌編集部や映画ディストリビューターとしての経験を経て、現在は映画監督や俳優のインタビューや取材を主に担当しています。
「VOGUEgirl」「ABEMA TIMES」「CREA」「シネマカフェ」「Filmarks」などで映画、ドラマ、音楽、レビューに関する記事を多数執筆しています。
赤山恭子さんの取材は、取材対象者の熱意をそのまま読者に伝えるのが特徴です。受け身の取材にとどまらず、相手とのコミュニケーションを大切にする姿勢が、記事からも感じ取れます。
まとめ:映画ライターは作品の知見を活かせる仕事
映画ライターはライターの中でもとても魅力的な仕事です。自分の趣味と興味の範囲から始めて、どんどん視野を広くしていくことをおすすめします。
映画だけでなく、さまざまな視点やスキルが身につくことも魅力ですね!この記事を参考にして、ぜひ映画ライターとして活動をはじめてみてください。