【実例あり】Webライターは怪しい?詐欺案件の特徴と対処法

これからWebライターを始めたいと考えている方は、Webライターは怪しいという声を聞いて不安に思っているかもしれません。

特別なスキルや道具が必要なく始められるのが、Webライターの魅力です。しかし、初心者ライターは、悪徳クライアントのターゲットにされてしまうこともあります。

そこでこの記事では、Webライターが怪しいと言われる理由や、詐欺案件の特徴を実例とともに解説します。

あわせて詐欺案件を受けたときの対処法や、案件へ応募する際のポイントも紹介するので、参考にしてください。

Webライターは怪しいと言われる3つの理由

Webライターが怪しいと言われるのは、以下のような詐欺案件が少なからず存在するためです。

・報酬が支払われない

・テストライティング後、本採用されない

・商材やマルチ商法へ勧誘される

怪しいと言われる理由をそれぞれ解説するので、参考にしてください。

報酬が支払われない

記事を納品したのにもかかわらず、報酬が支払われないままクライアントと音信不通になることがあります。報酬が支払われないと収入につながらず、Webライターとして活動していても稼げません。

クラウドソーシングサイトを通して案件を獲得した場合であっても、仮払いの前に納品した場合には、運営元に問い合わせても、報酬を受け取れないため注意が必要です。

テストライティング後、本採用されない

テストライティング後に、本採用するつもりがないクライアントもいます。安いライティング料金で執筆してもらい流用することを目的として、Webライターを募集しているクライアントに注意しましょう。

テストライティング報酬がゼロ、あるいは極端に少ない場合には、怪しい案件だと疑っても良いかもしれません。また、報酬が少ない案件では稼げないため、初心者でも避けるのがおすすめです。

商材やマルチ商法へ勧誘される

案件を受注したのにもかかわらず、商材の購入のために支払いを求められたり、マルチ商法へ勧誘されたりする可能性も少なくありません。

主に以下の集客用ツールとして、クラウドソーシングを利用している可能性が考えられます。

・商材購入への誘導

・マルチ商法・ねずみ講の勧誘

・講座の勧誘

・個人情報の収集

LINEや怪しいホームページへ誘導された場合には、怪しい案件の可能性が高いので、取引を中止しましょう。

Webライターが気を付けるべき詐欺案件の6つの特徴

Webライターとして応募する際には、以下のような案件を見極める必要があります。

・報酬が相場と大きく異なる

・不誠実な対応をされる

・継続後の案件内容が変わる

・修正が多い

・仮払いの前に納品を求められる

・直接取引への移行を持ちかけられる

詐欺案件の特徴を把握しておくことで、より安全に仕事ができます。ここでしっかりチェックしておきましょう。

報酬が相場と大きく異なる

テストライティングを含めて報酬がゼロ、あるいは極端に少ないなど、報酬が相場と大きく異なる場合には、詐欺案件の可能性が高くなります。

低単価でWebライターに記事を執筆してもらい、テスト記事を流用するのが目的です。具体的には、文字単価0.5円未満の案件は、特別な希望がある場合を除き、応募する必要はありません。

さらに、募集人数が多い場合には、大量に記事を流用するのが目的の可能性が考えられるため注意が必要です。

一方で、提示された報酬が高い場合にも、詐欺案件を疑う必要があります。

「簡単に稼げる」などの言葉を使って初心者ライターを募集し、商材の購入やマルチ商法などの勧誘を目的としているかもしれません。

Webライターはスキルに比例して報酬が上がるため、段階を踏みながら、徐々に報酬を増やしていきましょう。

不誠実な対応をされる

返事が遅い・ないなどの不誠実な対応をされる場合には、取引を中止するか、この後の継続を控えるのがおすすめです。

途中で音信不通になり、報酬を得られなかったり、無理な要求をしてきたりする可能性が考えられます。

タメ口での連絡や、返事はないのに都合によって対応を急がせるなど、やり取りしていて違和感があるクライアントとは距離を置くのがおすすめです。

継続後の案件内容が変わる

募集時の案件と継続案件の内容が大きく変わる場合には、取引の継続は控えましょう。一部の案件では、継続後に高額な商材の購入を求められ、購入後に着手するように求められることがあります。

また、執筆のみの依頼にもかかわらず、画像選定や装飾・入稿などの作業も同じ報酬のまま追加される、ジャンルが大幅に変わるケースにも注意が必要です。

修正が多い

納品後に内容が変わり、大幅に修正を求められる場合には、1つの案件で多くの時間が取られてしまうため、継続するのはやめましょう。

また、修正によって提示されていたよりも文字数が著しく増えるのにもかかわらず、報酬が変わらないケースもあります。

ご自分のミスや納得できるフィードバックを除いて、理不尽な要求をされた場合には、取引の中止や今後の付き合いを控えるのがおすすめです。

仮払いの前に納品を求められる

クラウドソーシングサイトでは、契約の成立後にクライアントが仮払いすることで、報酬の未払いを防ぐ仕組みを取っています。

仮払いの前に納品を求められた場合には、記事を納品しても報酬が支払われないかもしれません。

仮払いされる前に納品してしまうと、クライアントが支払いに応じなかった場合でも、クラウドソーシングサイトは対応できません。仮払いされたのを確認してから、記事の執筆に着手しましょう。

直接取引への移行を持ちかけられる

クラウドソーシングサイト経由ではなく、直接取引への移行を持ちかけられた場合には、詐欺案件を疑いましょう。

LINEや他のホームページへ誘導された場合には、商材やマルチ商法などへ勧誘されるかもしれません。

また、チャットツールで直接取引を持ちかけられるケースもあります。直接取引とは、クラウドソーシングサイトを介さずに直接クライアントと連絡を取り、口座に報酬を振り込む方法です。

直接取引はWebライター・クライアントともに手数料がかからないメリットがあるものの、Webライターに報酬が支払われないリスクがあります。

また、クラウドソーシングサイトで知り合ったクライアントとの直接取引は規約違反です。アカウント停止などのペナルティが課される可能性もあります。

ただし、申請した上でクライアントとのやり取りにChatworkやSlackなどのチャットツールを使うのは構いません。この場合でも、報酬の支払いは必ずクラウドソーシングサイトを利用しましょう。

Webライターとして経験した詐欺案件の実例

ここでは、私が実際に経験した詐欺案件を2つ紹介します。

ここで紹介する2つ目の事例のように、避けるのが難しいものもありますが、詐欺案件を受注しないよう参考にしてください。

実例1:テストライティング後に連絡がない

テストライティングで記事を納品した後に連絡がないことがありました。

そのときの案件の条件は、以下のとおりです。

・テストライティング:2500文字以上で報酬100円

・本採用後:基本的に1記事2500文字以上2,500円

・10記事執筆ごとに0.1円単位で昇給(能力が高い場合はそれ以上の昇給)

100円の報酬で2500文字の執筆をしましたが、納品後は音沙汰なく、数年経過しております。

後に確認したところ、このクライアントはライターの募集実績がありませんでした。

案件を受注する前にプロフィールや評価を見て、信頼できるクライアントかどうか判断していれば避けられたかもしれません。

実例2:納品後に検収されない

Webライターとして活動を始めて3年目に、納品後に検収されないトラブルを経験しています。

実例1のように過去にテストライティングで低単価での納品を経験していたため、プロフィールや評価を確認した上で受注しました。

しかし、仮払いを確認してから記事に着手・納品後、検収されず1カ月半が経過、その間、数回にわたって連絡するも、返信がありません。

当時利用していたクラウドワークスの、連絡が取れない場合のサービス「連絡催促申請」で連絡しても返信がなく、検収されないため報酬が支払われない状態です。

運営へ検収が行われない旨を、クライアントとのやり取りのスクリーンショットを添付して連絡し、運営が検収手続きをしてくれました。

報酬確定までに長期間かかる上に、数万円の報酬がなかなか支払われないストレスが大きかったのを覚えています。

この案件はクラウドソーシングサイトを経由した仕事だったため、仮払いされた上で納品することで、クライアントが検収してくれない場合でも未払いリスクがありません。

必ず仮払いを確認してから着手しましょう。

Webライターが詐欺案件を受けたときの対処法

Webライターとして活動していく中で、詐欺案件を受けることがあるかもしれません。

万が一詐欺案件を受けてしまった場合にも、対処法を知っておくことで、大きなトラブルに発展するリスクを軽減できます。

・取引を中止する

・クラウドソーシングサイトの運営へ報告する

・公共サービスへ相談・通報する

それぞれの対処法を解説するため、万が一に備えて覚えておきましょう。

取引を中止する

「詐欺案件かも」と思ったら取引を中止しましょう。契約する前に気付いた場合には、契約しないのがおすすめです。

契約してしまった場合には、作業を止めて、途中終了することも考えましょう。途中終了すると契約自体がキャンセルされ報酬が支払われない他、プロジェクト完了率が下がることに注意してください。

連絡のやり取りは必ず証拠が残るように、スクリーンショットなどで保管しておくと安心です。チャットツールは一定期間が過ぎると、情報が削除されることがあるため注意しましょう。

クラウドソーシングサイトの運営へ報告する

クラウドソーシングサイトで詐欺案件を受注してしまった場合には、運営へ報告しましょう。運営が利用規約や仕事依頼ガイドラインなどから、違反しているかどうか判断してくれます。

同じような被害を広げないためにも、詐欺案件を受けてしまった場合には、すぐに運営へ報告することが大切です。

公共サービスへ相談・通報する

詐欺案件を受けた場合には、緊急性に応じて公共サービスなどへ相談・通報しましょう。

・命の危機や大きな詐欺など緊急性が高い:警察(110番)

・緊急性が低く警察から詐欺犯罪の対処法やアドバイスを知りたい:警察相談専用電話(#9110番)

・緊急性が低く相談したい:消費者ホットライン(188番)

他にも第三者機関や弁護士など、相談しやすいところで話を聞いてもらうのがおすすめです。1人で無理に解決しようとせず、公共サービスなどを頼ってください。

Webライターが案件へ応募する際のポイント

詐欺案件を受注することがないように、ポイントを把握しておきましょう。

・報酬の相場を知る

・応募前に募集要項を読み込む

・クライアントのプロフィールや評価を確認する

それぞれ解説するため、案件へ応募する前にチェックしてください。

報酬の相場を知る

報酬の相場を知っておき、報酬が低すぎる、または高すぎる案件への応募は避けましょう。初心者であっても、0.5円未満の案件への応募は控えるのがおすすめです。

初心者のWebライターであれば、文字単価0.5円から1円程度の案件へ応募すると負荷が少なく仕事ができます。Webライターとしての執筆実績を積むことで、将来的に文字単価が上がることも期待できます。

あなたのWebライターとしてのスキルと同じ相場の文字単価を提示している案件へ応募することが重要です。

応募前に募集要項を読み込む

応募前に募集要項をしっかり読み込みましょう。募集要項に以下の内容が書いてあるかチェックするのがおすすめです。

・ジャンルやテーマ

・執筆文字数

・報酬

・仕事内容(構成作成・執筆・文字装飾・画像選定・入稿など)

・納期

・納品方法

・連絡方法

募集文をよく読み、契約した後に想定と異なることがないようにしてください。

募集タイトルに高い文字単価が記載されている場合でも、仕事の詳細欄に「0.5円からスタート」などと書いているケースが多くあります。

初回の文字単価に納得していて、明確な文字単価アップの条件が記載されている場合には応募しても構いません。募集要項が詳しくない場合には、勧誘が目的の可能性も考えられます。

また、「簡単に誰でもできる」「隙間時間にスマホで」「コピペするだけ」などの文言がある案件への応募も控えた方が良いかもしれません。

直接契約では、契約書の内容によく目を通し、違法なことや事前情報と違う内容が記載されていないかチェックしてください。

また、分からないことは質問し、不安がないように作業を進めましょう。質問した際、誠実に回答してくれるかもあわせてチェックしてください。

クライアントのプロフィールや評価を確認する

クライアントのプロフィールや評価をよく確認しましょう。

・アカウント名

・プロフィール画像

・本人確認

・プロフィールに会社情報などの記載

・募集実績

・評価

プロフィールがしっかり設定されていない場合、何度もアカウントを作り直して詐欺案件の募集を繰り返している可能性があります。

クライアントのプロフィールや評価をしっかりチェックすることで、詐欺案件への応募を防げるでしょう。

Webライターの案件受注方法は、以下の記事で解説します。

まとめ:Webライターは怪しい案件もあるため、見極めが重要

この記事では、Webライターが怪しいと言われる理由や詐欺案件を見極めるポイント・対処法などを解説しました。

特に初心者Webライターをターゲットに詐欺案件を発注しているクライアントがいます。そのため、怪しいと感じた案件には応募しないのがおすすめです。

この記事を参考にして、安心して取引できるクライアントと契約しましょう。

投稿者

  • 高山さとみアイコン

    神奈川県に在住し、子育てしながら専業ライターとして活動。金融企業に勤めた経験から、金融と不動産ジャンルの記事を得意ジャンルとしている。FP2級、料理・パンのライセンス資格所有。

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